染と織地域別辞典

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首里道屯(しゅりろーとん)

産 地

沖縄県那覇市首里汀良町

特 徴

経糸を浮かせて織る紋織の一種。絹物と綿物がある。
経糸に二色の色糸を用いる。裏表とも経糸のみが浮く、両面使える織物。純植物染料で染めた糸を高機で織り、独特の砧打ちの技法で仕上げる。

用 途

士族階級以上の人々の着尺地。

首里道屯(しゅりろーとん)画像

変 遷

一六五九年に中国から紋織の技法が伝えられて以来、長い時間をかけて沖縄独自の織物となり、宮廷の衣装や王府の官服として用いられた。