染と織地域別辞典

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首里生藍染手縞(しゅりなまあいそめてじま)

産 地

沖縄県那覇市首里

特 徴

原始的な染色法で糸を染めた絹織物。琉球藍を発酵させずに生葉で糸を染める。
絣入り格子柄を絽や紗に織る。

首里生藍染手縞(しゅりなまあいそめてじま)画像

変 遷

起源は明らかではないが、首里に古くから伝わる染色法である。
藍の発酵建てが行われるようになったのが奈良時代の頃とされるので、それ以前の技法が現在でも活かされていることになる。

染色法

*鉄鍋に張った五、六十度のお湯に藍の生葉を漬けて、色素を抽出する。
*溶液が冴えた淡藍色になったら葉をとり出す。
*この染液に糸を浸し、絞って風を入れる。
*この工程を十四、五回繰り返し、好みの色調に染める。
*絣くくりをして植物染料で染める。