染と織地域別辞典

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琉球絣(りゅうきゅうがすり)

産 地

沖縄県島尻郡南風原町、那覇市

特 徴

泥藍染の絣柄木綿織物。
健康的な美しさと、南国の陽光にも退色しない強さをもった織物。絣柄には、生活用具、あるいは星、雲、鳥などの自然を図案化したものが多い。
沖縄では、各地域の絣柄織物を総称して琉球絣ということもある。

用 途

着尺地。

変 遷

沖縄の絣織の起源は明らかではなく、南方渡来説(ジャワ、スマトラなどの南方諸国から伝わったとする説)と中国渡来説がある。
いずれにしても、沖縄では十四世紀には芭蕉布に絣柄が織られ、その後、沖縄の風土と生活の中で独自の発展を遂げていった。そして、薩摩藩の侵攻により沖縄の絣織が九州へと伝えられ、やがて日本全国の織物に影響を与えたのである。

琉球絣(りゅうきゅうがすり)画像01 琉球絣(りゅうきゅうがすり)画像02